「昔読んだ本をもう一度読みたい。でもタイトルも作者も思い出せない」
そんな本はありませんか?
私にも、30年以上ずっと心に残っている小説がありました。
覚えているのは、「お手伝いさんとお金持ちの奥様が出てきた」「二人の価値観が全然違った」ことくらい。
タイトルも作者もわかりません。
そこでChatGPTに、こんな曖昧な質問をしてみました。
「昔読んだ小説を探してるの。」
「昔読んだ小説を探してるの。お手伝いさんとお金持ちの奥様が出てくるんだけど。」
あまりに曖昧な質問。でもとりあえずChatGPTに聞いてみます。

「覚えていること」を少しずつ話してみる
ChatGPTから聞かれるままに、断片的な記憶を話していきました。
・日本の小説だった
・お手伝いさんと裕福な奥様の人生が対比されていた
・二人は価値観も金銭感覚も違っていた
・ボランティアでお弁当のようなものを作る場面があった気がする
ただし、30年以上前の記憶です。
「本当にそんな場面だったかな?」というものまで混ざっています。
それでも、とりあえず思い出したことをそのままChatGPTに話してみました。

間違っているかもしれない記憶でも話してみる
さらに思い出したのが、後半に登場した若い男性。
ずる賢いというか、図々しいというか、それでも妙に「生きる力」が強い人物だったような……。
でも、ここまでくると自信がありません。
「それ、私が読んだときに感じた感想だったかも?」
そんな曖昧な記憶までChatGPTに伝えました。

「いつ読んだ?」から一気に絞られていく
ChatGPTから聞かれて、「読んだのは30〜35年前」「古本屋で買った文庫本」だったことを思い出しました。
これで、少なくとも1990年代前半には文庫になっていた作品だとわかります。
さらに、当時は好きな作家の本をまとめて読むことが多かったことも思い出しました。
私がよく読んでいたのは、曽野綾子や森瑤子。
そこで、「もしかして曽野綾子?」という方向から探してみることにしました。

短編集かもしれない――検索方法を変えてみた
最初は「一冊の小説」だと思っていました。
でも、昔読んだ文庫本です。
「もしかしたら短編集に入っていた一編だったのかも?」
そう考えて、今度は曽野綾子の古い短編集まで範囲を広げてもらいました。

そして、ついに「あれ」が見つかった
短編集まで調べてもらおうと思っていた、そのとき。
ChatGPTが一冊の長編小説を見つけました。

曽野綾子『残照に立つ』。
主人公級の人物は家政婦の女性。そして裕福な家庭で働くことになります。
さらに作品のテーマは「恵まれた結婚とは」「女の幸福とは」。
……これだ。
30年以上ぶりにタイトルを思い出した!

『残照に立つ』。
タイトルを見た瞬間、「これだ!」と思いました。
実はこの本、若い頃に読んだときから、
「もっと大人になったら、もう一度読みたい」
と思っていた本でした。
それなのにタイトルを忘れてしまい、30年以上。
「お手伝いさんがいた」「お金持ちの奥様がいた」「お弁当を作ったような……」
そんな頼りない記憶から、もう一度この本にたどり着くことができました。
ChatGPTは「あれ」を一緒に探してくれる
検索サイトで本を探そうとすると、普通は「検索する言葉」が必要です。
でも、昔の記憶ってそんなにきれいに残っていません。
「あれに出てた人で……」
「たしかこんな場面があって……」
「いや、それは私の記憶違いかも」
そんな話をしながら、少しずつ手掛かりを増やしていけるのがChatGPTの面白いところです。
昔読んだ本、昔見た映画、子どもの頃に見たテレビ番組、昔聞いた歌。
名前を忘れてしまった「あれ」があったら、ChatGPTに話しかけてみてください。
正確に説明できなくても大丈夫。
「あれさ、あれ!」から始めてもいいんです。

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