「プロンプトって何?」
AIについて調べていると、かなりの確率で出てくるこの言葉。
「今さら人に聞くのもちょっと恥ずかしい……」と思って、そのまま読み飛ばしていませんか?
大丈夫です。
実は、ChatGPTを使い始めるのに「プロンプト」という言葉を知らなくても、まったく問題ありません。
難しい命令文を覚える必要もありません。
まずは、人に話しかけるように普通の言葉で話しかけてみればOKです。
この記事では、「AIって気になるけど、何から始めればいいの?」という人向けに、ChatGPTを実際に使いながら紹介します。
パソコンがあまり得意ではなくても大丈夫。
一緒に最初の一言からやってみましょう。
そもそも「プロンプト」って何?
「プロンプト」というと難しそうですが、簡単にいえば「AIに伝える言葉や指示」のことです。
たとえば、
「今日の晩ごはん、何がいいかな?」
「このメール、もう少し感じよくして」
「来週の会議の資料を作らなきゃいけないんだけど、何からやればいい?」
こんな普通の話し言葉も、立派なプロンプトです。
「正しい書き方を覚えてから使わなきゃ」と考えなくて大丈夫。
まず話しかける。足りないことがあれば、あとから付け足す。
最初はそれくらいで十分です。
まずはChatGPTを開いてみよう
AIにはたくさんの種類がありますが、初めて使うなら、まずはChatGPTから触ってみるのがおすすめです。
質問、文章作成、仕事の相談、画像やファイルについての相談など、いろいろなことを一つのAIで試せるので、「AIって何ができるの?」を体験する入口として使いやすいからです。
まずGoogleで「ChatGPT」と検索してみましょう。

検索結果には広告などが表示されることもあります。
検索結果には似た名前のサービスが表示されることもあります。OpenAIの公式ChatGPTであることを確認して開きましょう。
ChatGPTに普通に話しかけてみよう
ChatGPTを開くと、画面の中央に文字を入力する場所があります。
難しい設定はひとまず必要ありません。
ここに、友人や同僚に質問するような感覚で言葉を入力してみましょう。
今回は、
「今日初めてChatGPTを使います。何ができるの?」
と聞いてみます。

画面中央の「ChatGPTに質問」と書かれたところをクリックします。

質問を入力したら、右側の青い矢印ボタンをクリックします。

これだけです。
「プロンプトを作る」と考えると難しそうですが、実際にやったことは普通の日本語で質問しただけ。
まずはこれが、ChatGPTを使う第一歩です。
うまく質問できなくても大丈夫
ここで「ちゃんと質問しないと、いい答えが返ってこないんじゃない?」と思うかもしれません。
でも大丈夫。
ChatGPTは、一度の質問ですべてを伝える必要はありません。
人と話すように、あとから言葉を足していけばいいんです。
たとえば仕事で、こんなふうに聞いてみます。
「来週の会議の資料を作らなきゃいけないんだけど、何からやればいい?」

かなりざっくりした質問ですが、ChatGPTの方から「こんなことを教えてください」と聞いてくれました。
つまり、最初から完璧な指示を考える必要はありません。
分かることだけ答えていけば、会話しながら内容を具体的にしていけます。
そこで、もう少しだけ詳しく伝えてみました。
「営業会議で使う資料だよ。先月の売上について説明する。発表時間は10分くらい。パワーポイントが苦手だから、何を作ればいいか順番に教えて。」

ChatGPTが順番に説明してくれました。
でも、説明を読んでもよく分からないことだってあります。
そんなとき、分かったぶりをする必要はありません。
AI相手なら、何度聞き直しても気まずくなりません。
そこで、そのままこう言ってみました。
「ごめん、よく分からない。もっと簡単に説明して。」

すると、説明をもっと簡単にしてくれました。
それでも「実際にパソコンでどう操作するの?」が分からなければ、さらに聞いてしまいましょう。
「パソコンがあまり得意じゃない人にも分かるように、どこをクリックするかも含めて教えて。」

ここまでお願いすると、今度は「スタートボタンをクリックする」といった操作のところから説明してくれました。
これがChatGPTの便利なところです。
「こんなことを聞いたら恥ずかしいかな」と考えなくていい。
分からなければ「分からない」。
難しければ「もっと簡単に」。
操作できなければ「どこをクリックするの?」。
そのまま言えば大丈夫です。
AI相手に知ったかぶりをする必要はありません(笑)。
ChatGPTへの指示は「3つ」を意識すれば十分
普通に話しかければ大丈夫とはいっても、ちょっとしたコツはあります。
難しい「プロンプトの書き方」を覚える必要はありません。
最初は、次の3つを意識するだけで十分です。
① 何をしたいのか
「会議の資料を作りたい」
「メールの文章を考えてほしい」
「旅行の予定を立てたい」
まずは、やりたいことをそのまま伝えます。
② 自分の状況
「発表時間は10分」
「パワーポイントが苦手」
「夫婦2人で旅行する」
自分の状況を少し付け足すと、より自分に合った答えが返ってきやすくなります。
③ どうしてほしいのか
「順番に教えて」
「もっと簡単に説明して」
「どこをクリックするかまで教えて」
これも難しく考える必要はありません。
「誰かに仕事をお願いするとしたら、何を伝えるかな?」
くらいに考えてみてください。
たとえば今回使った、
「営業会議で使う資料だよ。先月の売上について説明する。発表時間は10分くらい。パワーポイントが苦手だから、何を作ればいいか順番に教えて。」
という言葉も、難しいプロンプトの知識を使って作ったものではありません。
「営業会議」「先月の売上」「10分」「パワーポイントが苦手」「順番に教えて」と、自分が分かっていることを普通に話しただけです。
これで十分、立派なプロンプトです。
何を伝えればいいのか分からないときは?
ここまで読んで、
「3つを意識するのは分かった。でも、その3つすら思いつかないんだけど……」
という人もいるかもしれません。
大丈夫です。
何を伝えればいいのかも、ChatGPTに考えてもらえます。
そんなときは、こう言ってみてください。
「何を伝えればいいのかも分からないから、必要なことを私に質問して。」
するとChatGPTの方から、目的や状況など、答えるために必要なことを質問してくれます。
質問されたことに、分かる範囲で一つずつ答えていけばOKです。
分からないことがあれば、
「それは分からない」
と答えてしまっても構いません。
AIを使うために、先にAIの勉強を全部終わらせる必要はありません。
分からないことを、分からないまま相談できる。
それもChatGPTの便利な使い方のひとつです。
ChatGPTは「検索するもの」より「一緒に考える相手」
Googleなどの検索では、自分で検索する言葉を考えて、たくさんの検索結果の中から必要な情報を探します。
ChatGPTは少し違います。
「何から始めればいい?」
「よく分からない」
「もっと簡単にして」
「次は何をすればいい?」
こんなふうに会話を続けながら、一緒に答えを探していけます。
もちろん、ChatGPTの答えがいつも正しいとは限りません。大切な情報は確認する必要があります。
でも、「分からないから、何から調べればいいのかも分からない」というときには、とても心強い相手になります。
まずは一言、ChatGPTに話しかけてみよう
「プロンプト」と聞くと、なんだか難しいものに感じるかもしれません。
でも、この記事で実際にやったことを振り返ってみると、
「何ができるの?」
「会議資料を作るのを手伝って」
「もっと簡単に説明して」
「どこをクリックするかまで教えて」
と、普通に話しかけていただけです。
最初から上手なプロンプトを書く必要はありません。
まず話しかける。
足りなければ付け足す。
分からなければ聞き直す。
まずは、この3つだけ覚えておけば大丈夫です。
もしまだChatGPTに何を聞けばいいのか思いつかなければ、この記事で最初に使ったこの言葉を、そのまま入力してみてください。
「今日初めてChatGPTを使います。何ができるの?」
そこから会話を始めればOKです。
AIは、使い方を全部覚えてから使うものではありません。
使いながら、AI本人に使い方を教えてもらえばいいんです。
私も同じ50代。新しい言葉やサービスが次々に出てくると、「また覚えることが増えたなあ」と思うことがあります。
だから「大人のAI手帖」では、難しい専門用語を覚えることよりも、実際に使えるところまで一緒にやってみることを大切にしていきます。
Excelなら、AIに聞いて終わりではなく「その答えをExcelでどう使うの?」まで。
PowerPointなら「資料を作れます」で終わりではなく、「実際にどこをクリックして、どうやって資料にするの?」まで。
分からないところは飛ばさず、一緒に試していきましょう。
AIに使われるのではなく、AIを自分の相棒に。
その最初の一歩は、
「ちょっと手伝って。」
くらいでいいのかもしれません。
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